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開発モデル編

第13章 オブジェクトモデル表記の要素解説






 Dropで使用するモデルの表記法のほとんどは、オブジェクト指向統一モデリング言語(UML:Unified Modeling Language)に準拠している。UMLはOMGオブジェクト標準表記法としての認定を受けており、将来の業界標準となる可能性が高いパブリックなオブジェクト指向表記法である。UML表記法の表現力は従来の方法論と比べると、非常に洗練されている。
 Dropの開発モデルはこの標準的な表記法をベースとしながらも、Drop独自のモデルについては新たな表記を提案している。また、UMLのセマンティクスが詳細すぎると思われる表記については、Dropでは紹介していない。
 Dropの中でUMLに準拠した表記を使っているモデルは「第16章 静的構造モデル」と「第17章 動的構造モデル」である。それ以外のモデルはDrop独自の表記法がメインとなり、その中の一部にUML表記を使用している。
 このようなことから、Drop表記法は、UML表記法の範囲だけで考えるとUML表記のサブセットと考えることもできる。Dropは、UMLを学習する上でも役に立つガイドとなるだろう。その目的を果たすためにDropで拡張された部分では、以下のマークを付けることでUML表記とDrop表記法の境目を明確にするよう心がけた。

 なお、Dropで紹介しないUML表記法を使うことをDropは規制するものではない。モデリング能力が向上してくれば、Dropで紹介されていない表記を使う必要性も出てくるかもしれない。そのような場合は、本章末のreference)を参考にするとよい。
 次より、Dropのモデル表記で使われる表記法の要素について簡単に紹介する。詳細は、それぞれのモデルを参照してほしい。

13.1 よく使われるモデル表現(矩形)

 ここでは、Dropの表記法でよく使われる図の中のの「矩形」要素について図13-1に示す。Dropマークの付いているものはDrop独自のモデル要素である。また、Dropマークと並列に「UML」が書かれているものは、UML表記とUML表記に対するDropの簡略表記である。


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図13-1 よく使われる矩形(インスタンス、クラス、コンポーネント、etc.)




13.2 よく使われるモデル表現(線)

 次はクラスなどの矩形を結ぶ「線」について紹介する。これらの線は、先に紹介した矩形の全てに使えるわけではなく、ほとんどがクラスに対する表現として使われる。利用する矩形が自由な線は「依存」だけである。


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図13-2 よく使われるブランチ(関連、集約、汎化、依存)




13.3 Dropオブジェクトモデル要素の関係図

 図13-3はDropで使われる要素(矩形と線)の関係をUMLを使って解説したものである。もし読者がすでにUML(またはOMT)の表記法を知っているならば、この図を見ることでDropで使用する表記のオーバービューが分かるだろう。もしUMLに対する予備知識がなければ、とりあえずこの関係図のわからない箇所は読み飛ばしてもかまわない。これらの詳しい解説は、各章で解説しているためそちらで基礎的な知識を得た後に、もう一度この関係図を見てみることを勧める。
 この図を理解するための予備知識を以下にまとめよう。



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図13-3 Dropオブジェクトモデル要素の関係図



13.4 よく使われるUMLステレオタイプ


 UMLのステレオタイプとは、UMLの表記法によって示されるセマンテイクス(意味)を拡張するためにUMLに用意されているものである。図の中で"<<文字列>>"のように示される。UMLには、デフォルトでいくつかのステレオタイプがすでに用意されており、また、Dropも、UMLのステレオタイプを使って表記モデルのセマンテイクスを一部拡張している。
 ここでは、Dropに中でよく使われるステレオタイプについて抜粋してみよう。




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